まさ@ブログ書き込み中

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まさの旅、英語、プログラミング、プライベートについて、色々記録しています。

『1からのマーケティング』の第15章(最終章)を読んで

 

こんにちは。まさです。

ついに今回で『1からのマーケティング』のまとめを終えます。

1からのマーケティング

1からのマーケティング

 

 

前回の復習は行わず、すぐにまとめに入っていきます。

最終章は「企業の社会的責任」についてです。

 

 

なぜ社会責任活動をするのか

企業の「社会責任活動」をざっくりと「企業が公共的課題への取り組みを支援する」と定義したとして、なぜそんなことを行うのでしょうか?

 

本章では「消費者に良いイメージを持ってもらえる」という宣伝効果だけではないと言っています。著者は

公共的な取り組みの中で、マーケティングの広がりがもたらされている。非営利団体と共同したり消費者を巻き込んだりして、今までにない社会的関係を結びながら実施されるマーケティングがそれだ。

と言っています。

 

社会的活動によってマーケティングの広がりがもたらされる。どういうことでしょうか?

 

 

P&Gのタイド・コールドウォーターの挑戦

本章で紹介されていた社会的責任活動の事例はP&Gの「タイド・コールドウォーター」についてでした。

 

当時のアメリカ社会では汚れをしっかり落とすために洗濯の際に温水を使うことが常識でした。

 

一方、ほとんどの消費者が冷水で選択すると

  • 衣服の色落ちがない
  • (温水を使わないので)光熱費が下がって節約になる
  • 社会全体のエネルギー消費量が減る

ということも知っていました。

 

独自の調査でアメリカの消費者のトレードオフを知り、冷水でも十分に汚れを落とせる「タイド・コールドウォーター」を開発したのでした。

 

マーケティング・キャンペーンの展開

アメリカ国民の「温水で洗わないと汚れは落ちない」という常識を変えるのはそう簡単ではありません。

 

なので、P&Gは2005年に非営利団体や消費者を巻き込んだマーケティング・キャンペーンを実施しました。国際的な環境保護団体ASE(Alliance to Save Energy)を主なパートナーとして、「タイド・コールドウォーター・チャレンジ」というキャンペーンを開始しました。

 

具体的には「タイド・コールドウォーター・チャレンジ」というWebサイトを立ち上げて、以下のことができるようにしました。

  • Webサイトに登録すると無料サンプルで冷水洗濯を試してみることができる
  • 納得したら、冷水洗濯を継続することができる
  • 友人にも紹介して登録を勧めることができる

 

こうやって、消費者が

  • 冷水での洗濯にチャレンジし、
  • 光熱費とエネルギーの節約にチャレンジし、
  • 100万人参加にチャレンジすることができる

ようにしたのでした。

 

そして、P&GはこのWebサイトへの登録者が100万人を突破すれば、10万ドルを低所得者への光熱費支援団体NFFN(National Fuel Funds Network)に寄付することを約束しました。

 

また、ASEの代表カテリ・キャラハン氏が全米の市長300人以上が集まった会議の中でキャンペーンに協力するよう呼びかけました。

 

結果として、タイド・コールドウォーター・チャレンジは大成功しました。

 

 

マーケティングにおける企業の社会的責任

企業の公共的な取り組みは、企業の公共性(企業は社会に生きる一市民であるということ)から、当然の義務的な活動として言われています。

 

世の中の企業が行なっている社会的活動とその意義を具体的に見ていくと「自己満足型」 、「マーケティング志向型」そして「ベンチャー型」が分けられます。

 

自己満足型は批判を受けやすく、マーケティング志向型は宣伝効果やイメージ向上がなくなった場合に取りやめられる可能性があるため、長続きしません。

 

企業が社会責任活動を先駆的な事業と理解し、その事業から得られる経験を企業内にフィードバックする効果を考えるベンチャー型が効果的な社会責任活動と言われています。

 

P&Gの事例も「消費者が温水による洗濯と冷水によるメリットのトレードオフを感じている」という事実はP&Gが社会の常識をしっかり捉えることができたからこそできたことです。

 

またタイド・コールドウォーターという製品の成功もASEやNFFN、そして消費者との関わりの中で発展したものでした。

 

企業が企業外の諸団体や消費者と社会的関係を結んでいくうちに、自社の常識と社会の常識との間にあるギャップを認識し、これまでの企業活動を反省的に見直すことができるという意味では、マーケティングにおいて「企業の社会的責任」について考え社会責任のマネジメントを課題とすることは、マーケティングの広がりとして期待されるのです。

 

 

本書を読んで

長かった『1からのマーケティング』のまとめが終わりました。

 

本書を読むこと自体は楽しかったのですが、まとめる際には「早くコードを書きたい」とか「時間がない」とか他のことのせいで集中できなくて面倒に感じる時もありました。まあ、これはいつものことなのであまり気にしていません。

 

それでもブログに学んだことをまとめ続けるのは、自分の学びの整理になる上に、これが未来の自分が振り返る際にとても役に立つからです。また、一つのアウトプット(成果)として残したいという気持ちもあります。

 

本書を読み終えて、「読んだのは正解だったな」と思いました。なんとなーく読み終える本がある中、本書を読むことでマーケティングの基礎知識を頭に入れ、企業や社会に対する新しい視点を養うことができたと思います。

 

これからはマーケティングについては「本を読む」ということをする予定はありません。時事ニュースや特定の企業についての分析をしたりすることでより実践的な内容をまとめることになると思います。

 

というわけで、今回の記事はここで終わります。

次からはコードについての記事も書いていきたいと思います。ではまた。